フツーのストロボだと日中シンクロの限界は最高1/250秒。これを超えるハイスピードシンクロ撮影がしたくてGodox TT350Sを買った。
1、ハイスピードシンクロとは
”従来の日中シンクロではシャッター速度がフラッシュの同調速度以下に制限されて絞りが絞りこまれるため、背景のぼけ効果を生かせませんでした。このハイスピードシンクロ機能は、シャッターの全速度に同調できるので、絞りを開けての撮影が可能です。”
"この作例では、背景に家屋や遊具があるため、可能な限りぼかして少女の表情を引き立たせるのが表現意図。通常の日中シンクロ(サブカット)では、シャッタースピードの制限から絞り込まざるを得なかったため、背景を整理しきれていません。一方のメインカットでは、ハイスピードシンクロを用い、絞り開放で撮影。背景をぼかし、被写体を引き立てることができました。"
※キャノン ハイスピードシンクロ解説ページから引用
2、Godox TT350Sとは
Godox(ゴドックス)は中華メーカーながら高機能・高品質のライティング機材を世に送り出しているメーカー。日本ではケンコープロフェショナルイメージングが販売代理店として輸入販売しているので、数ある中華製ストロボのなかでは最も安心して使える商品かもしれない。
売れ筋 TT350SのスペックはTTL調光、ガイドナンバー36、ワイヤレス発光、バウンス、マルチ発光、ハイスピードシンクロなど純正ストロボに迫るスペック。ソニー純正品でいえば、HVL-F32M相当品になる。
肝心のハイスピードシンクロは最高1/8000秒なので、大口径レンズでも背景をぼかした美しいポートレートが簡単に写せるはず。
ちなみにTT350SのSは「For SonyのS」。SONY A7 A7R A7S A7 II A7R II A7S II A7Ⅲ A6300 A6000 といったマルチインターフェースシューに適合する。いわば、ソニーカメラ専用ストロボになる。
3、巷の評判とまとめ
本日時点の価格.com「フラッシュ・ストロボ 人気売れ筋ランキング」によると、第7位。しかし、周りは国産純正ストロボがひしめくなか、サードパーティ製ストロボとしては唯一、ベスト10にランクインしているので大人気商品といっても過言ではなかろう。
何と言っても価格がソニーHVL-F32Mの半額。コスパは相当高いと見た。
まとめとして、ストロボはカメラワークの必需品だが、メーカー製高機能ストロボは単焦点レンズ一本買えるくらい高価なのが実情。なので、自分のような「頻繁に使うわけではないけど、純正品に近い機能が欲しい」というアマチュア・カメラマンにとっては選択肢のひとつとして検討に値するのではないか。