スマホでニュースを眺めていたら「キッチンジロー大量閉店」の記事を目にした。現在都内を中心に展開している15店舗中、13店舗が9月末をもって閉店。昭和の洋食屋さんが長き歴史に幕を閉じるのは少し悲しいものがある。
キッチンジローは、1964年(昭和39年)創業の老舗洋食チェーン店。ハンバーグに好きなトッピング(スタミナ焼、ホタテコロッケ、エビフライなど)を組み合わせた盛り合わせに、ご飯、豚汁がついた定食が定番中の定番。
1000円以下で胃袋を満たしてくれるので、若かりし頃、会社から近かった外神田店、本社移転に伴い新川店にはよく通ったものだった。
一方、嬉しいニュースもあった。元々キッチンジローのブランドだったお店が、リニューアルを機にチェーン店から外れ、自前で運営しているというのだ。
メニューは変わらず、味はキッチンジローより美味しいということなので、今度、行ってみたいと思う。
さて、若かりし頃はキッチンジロー好きであった僕も、歳を重ねると嗜好は変わってくるもの。
いま、僕が常連として通っている洋食屋さんは東新橋にある「メルシィー」。
ここ数カ月は、コロナ禍で足が遠のいてしまって残念だが、先々週、先週と久々に会社に行った時は迷わずこのお店でランチした。
定番はデミハンバーグ。口のなかでホロホロと崩れるほどの柔らかいハンバーグに少し塩気が効いたデミグラスソースの絡まり具合がいい塩梅。また、ごはんには大好きな山椒ちりめんふりかけが付く。
時計の針が12時に近くなると、客足は増え席はすぐに満席になった。以前のように外で席待ちする人は無くなったが、やはり美味しい料理を出す店はコロナにも負けない。
コロナ禍の影響は小さく安心した。せめて僕が生きている間、この味が無くなったら困るのだ。
Enjoy!