昨日、ドラレコのカメラを話題にしたが、もう少し、深ぼってみたいと思う。
結論を先にいうと、見た目が同じでも、その内容は格段に進化していたということ。
上の表は、旧モデル、チャイニーズバージョン「model D01」と、最新モデルでグローバルバージョン「model D06」のざっくり比較を引用。
外装は変わらず、中身は進化しているみたいだが、正直、ようわからん(笑)。
その解として、肝心のイメージセンサーの性能差をまとめたのが下表になる。
表中の「最低照度(lx=ルクス)」は、数値が少ないほど、暗い場所での撮影能力に優れているということ。IX307を搭載した最新バージョン「1S」は初期バージョンに比べ2.5倍ほど暗闇での感度が向上されていることになる(カタログスペック上)。
同じく「STARVIS」。これは暗い場所でもノイズが少なく鮮明な映像を撮影できるというSONYが開発した技術。最新バージョンは搭載されており、これは特にリアカメラには有効だ。
なぜなら、フロント側は暗ければ自分のヘッドライトで照らせばいいが、リアはそうはいかない。たとえばクルマが後ろからあおってきた場合、そのヘッドライトだけがビカビカと映っていても仕方ないわけで、大事なのはナンバーが読み取れること。前に付いているナンバープレートはナンバー灯がないし、こちらからライトをあてるわけにもいかないので、暗くても映るというのはとても重要なことになる。
続いて「HDR」は HDR=High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略。
明るさの幅(レンジ)を広げる/高めるソフトウェア技術。これも最新バージョンのみ。
例えば、晴れた日中にクルマがトンネルに入る直前を想像してみよう。トンネルの周りは明るく見やすいが、その状況でトンネルの中の様子を正確に捉えるのは難しい。
逆に、トンネルを出る前後にも同じことが言えて、暗いトンネルの中では、トンネルの中の様子は見えるが、その状況でトンネルの出口を見ると、真っ白く見える。暗所と明所を同時に見るのは、人の眼にも厳しく事故が起こりやすいポイントになるが、ドライブレコーダーにとっても同じ。そうした弱点を克服するための技術が「HDR」で明所と暗所、明暗差の激しい場所を同時に撮像しソフトウエアで「明暗の幅」を広げるものなのだ。
以上のように、ドラレコを選ぶ基準として、ハードウェア的にどういったイメージセンサーを搭載しているのか?、他方、ソフトウェア的に撮像の機能にはどういった特徴があるのか?は、大事なチェックポイントになる。
あとは、これらに限らず、重要なレンズそのものやソフトウェアの質やドラレコカメラのセッティングなど、トータルな仕上がりで製品性能は大きく左右されるということ。
最後は感覚。Youtubeには様々な方が実際の使用状況をアップしているので、これで確かめるのが良いだろう。僕的には4000円でこの画質を手に入れられるのなら文句はない。
Enjoy!