10万円クラスのヘッドホンや数万円のイヤホンなど多種多用を持っているが、普段、もっぱら愛用しているのは耳掛けタイプ。音質は価格に比例にしないというお話し。
オーバーイヤータイプのヘッドホンは音は良いが重いし、イヤホンのような異物挿入感がないので好きだ。これまでどこのメーカーが忘れたが、音が良かった耳掛けタイプのヘッドホンが長期使用で壊れたため、巷で評判が良いKOSSの「KSC75」やらを買ってみることにした。
箱から取り出してみた印象は、安っぽいたらありゃしない。コードもひょろひょろで、まるで、100円ショップの商品といっても過言であるまい。恥ずかしくて、外では使えない。
画像のように愛用品が壊れて以来、代打で使っていたオーテクのATH-EM7と並べるとポルシェとレトロ感満載の中古車って感じか(笑)。
しかしである。このKOSSのKSC75、何と2004年から発売され今でも現役というロングセラーで世界中に多くのファンがいるらしい。その理由は実際の音を聴いて納得した。まさに驚愕の事実!
ユニットはチタンコートのハイポリマーダイヤフラムの採用で周波数特性は15∼25,000Hz、 高磁束密度型マグネットにより感度101dBを実現。見た目はバッサリ削ぎ落し、音の要であるドライバーユニットだけ一点に集中した骨太の製品なのだ。
実際の聴いた印象は帯域は決して広くはないが非常に鳴りっぷりが良いアメリカン・サウンド。耳掛けタイプでは珍しく低音域の量感もそれなりに再生できているのが凄い(オーテクのATH-EM7の低音域再生力はスカスカ)。そして、何と言っても聴いていて気持ちがいい(これ大事)。耳掛けタイプの装着感の良さ、高音質を2千円で買える安さが、ロングセラーの所以なんだろう。
ちなみに、KOSSは1958年にヘッドホンを世に放って以来、創業50年以上のアメリカを代表する老舗ヘッドホンメーカー。”驚き”でユーザーのハートをつかむための割り切りというかマーケティングの目の付け所が凄いと思った。
今後、Amzon Prime Videoの視聴はこのヘッドホンはこれに決まり。断線しやすいようなので、もう一個、予備でも買おうかと思っている。
購入先はここが良いだろう。
Enjoy!