その瞬間を切り撮る

旅とカメラの話題。「いいね」の瞬間を記憶だけではなくデジタルデータに残したい

僅かな投資で動画編集がメチャ快適になった

 


僕のPCは恥ずかしながら2016年にASUSマザーボード「H170 PRO GAMING」+「Intel  Intel CPU Pentium G4400 3.3GHz 3Mキャッシュ 2コア/2スレッド」を母艦に組み立てたもの。いまや、旧世代バリバリのPCに入る。

とはいえ、amazonの映画を見たり、仕事で使うビジネスアプリや趣味のカメラRAW画像編集の範囲であれば、何ら不満や困ったことはなく、そのまま使い続けている。

しかし、、、、だ。さすが、動画編集となると旧マシンであることを思い知らされる。特に入力ソースが2.7K(2704 x 1520 (pixel))あたりになると話は変わってくるのだ。

具体的には動画ソースが2.7Kになると編集時点で映像はカクカクしてまともにプレビューできない。なので、わざわざフルHD(1920 x 1080 (pixel))に変換してからでないと編集に入れないという煩わしさがあった。iPhoneでも4K動画がとれる時代に、もはや僕のPCは粗大ゴミ同然なのか??

こんなストレスを解消するため、できるだけ出費を抑え(3万円以下)快適な動画編集環境を手にしたというお話し。

 

■CPUとグラフィックボード

快適環境を実現するカギはCPUとグラボ(メモリは最初から16Gなので)。僕のマザーボードは、最新12世代のIntel CPUは使えない。CPUソケットの都合、7世代まで。他方、グラボはある程度、選択の余地があるもののPCの電源容量に注意を払う必要がある。ちなみに僕のPCの電源は650Wしかないので大電力を消費するハイエンドなグラボは無理。ミドルレイヤーから選ぶことにした。

なお予算については、はじめから3万円以下と決めていたので中古品からの物色を前提においた。そして、以下をネットフリマとネットオークションそれぞれから手に入れた。

 

・CPU インテル® Core™ i7-6700 プロセッサー (8M キャッシュ、最大 4 GHz)

・グラボ MSI GeForce GTX 1660 SUPER AERO ITX OC [PCIExp 6GB]

 

 

 

CPUの本命は「 i7-7700」だったが、中古流通価格は14000円と意外に高めだったので、平均1万円で手に入れることができる「i7-6700」を選んだ。
コア&スレッド数とも「i7-6700」と「 i7-7700」は同じ。僕はやらないけれど、重いゲームを使ったベンチマークによると 6700 と 7700 の性能差は僅差で、さほど変わらないことがわかった。よって、コスパでいうと 6700 で十分と判断したわけ。

 

次にグラボは現行流通品のGTX1660。ミドルレンジで人気を博したGTX1650の後継GPUでパフォーマンスは1650を上回る。特にグラボは世代で性能差が激しいので、できるだけ最新GPUの方が良いだろう。

 

最後に中古品の選びかた。
格安の「ジャンク、動作確認なし」ではなく、見た目で程度が良く、動作保証を掲げたものから選んだ。
気になる出費は、CPUが9,350円、グラボは16,625円。総額26,000円に納めることができた。

 

■面倒な交換作業

旧世代のマザーボードでCPUをアップグレードする場合、現状のBIOSが替えるCPUを認識できるかちゃんと調べておこう。

ちなみに、ASUS H170 PRO GAMING の場合、BIOSが最新でないとCPUはポン付けできない(認識してくれない)。なので、最初にBIOSをアップデートしてからCPU交換作業に入った。この手の作業は、最悪、マザーボードが壊してしまうので、いつもドキドキする。

ビデオカードの交換は、それほど難しくない。ポイントは旧ビデオドライバーの削除くらい。現在搭載するGeForce GTX 730のドライバーを削除してから、ハードを入れ替え、仕上げに最新ドライバーをインストールで。

 

そうそう、一連の作業のなかで、何が面倒だったかというと何と「掃除」(笑)。

 

 

特に長年の利用の間、CPUクーラーのアルミフィンとファンに積もり積もった埃を除去すること。また、CPUクーラーのCPU接合部分の熱伝導グリスがもはや塗料のように固く乾いた状態を綺麗に掃除することが大変だった。

古いグリスはアルコールだけでは簡単にふき取ることができなかった。そのため、金属磨きピカールでグリスをシコシコ除去し、最後にアルコールを湿らしたペーパーで拭き仕上げた。

トータル90分の作業のうち20分は掃除にかけたのではないだろうか。

使用期間5年を超えるPCのCPUクーラーのグリスは、もはや本来の役目を果たしていないことがわかったので、皆さんにおかれても一度点検してみることをお勧めする。

 

■投資効果

早速、動画編集ソフトPowerDirectorを立ち上げ、2.7Kで撮影した動画ソースをベースに、どれだけ快適になったか試してみた。結果、これまでのような動画ソースが「カクカク」するような症状は皆無!!なめらかにプレビューできるようになった。思わず、ニンマリ。

 

参考まで、PowerDirectorが求めるハード環境を以下に掲載する。

見てのとおりCPUは何も最新世代を買う必要はない。
i7、i5、i3と数あるプロセッサーのシリーズのなかからハイエンドな「i7」を選べさえすれば要求スペックをクリアする。

 

■まとめ

最新スペックで固めた動画編集PCを新調するとなると、相場は20~30万円になるのに対し、僅か1/10の投資でサクサク編集できる快適環境になったのは、ものすごくお得感がある。

CPUもグラボも商品ライフサイクルが短いので、沼にハマると散財するだけ。
少し発想を変え、よさげな中古パーツを中心にPCアップグレードするという選択肢があることが、少しでも伝わったら幸いである。

 

Enjoy!