純正のカーオーディオというのは、恰好のコストダウン対象らしく、音が鳴っている程度のモノが多い。そのため、純正スピーカーを社外品に置き換える方は少なくない。
納車待ちの僕もその一人で、今日は、音楽を楽しむため、音質改善のアイテムのひとつ「インナーバッフル」について書いてみようと思う。
コペンのスピーカーを社外品に置き換えるとすると選択範囲は16cmタイプになり、カロッツェリアやケンウッドなどから互換スピーカーが販売されている。
だが、ひとつ問題が生じる。上の画像のように、ポン付けしただけでは、スピーカーフレームにネジが半分ほどしか効かず、お世辞にもドアボディ鉄板にガッチリ装着されているとは言い難い、残念なケースが散見される。
これでは、家に例えると基礎がしっかりしていないことに等しく、スピーカーは本来の性能を発揮しないだろう。
そこで、上のように、まず、スピーカーの土台となるベース(=インナーバッフル)をドアに取り付け、次にスピーカーを装着するという手法が経験上、お手軽で音質UPの効果をイチバン体感しやすい。
期待される効果は、次のメリットがある。
・スピーカーがベースとなるドア鉄板にしっかり装着されるので、音の濁りやビビリの原因となる共振をさけられる
・スピーカーがオフセットされることで、ドア内部機器との干渉を避けられる
・純正スピーカー16cmを社外品17cmにアップグレードできる ※ただし、コペンの場合は難しいらしい
このインナーバッフル、音響メーカー、ヤフオク、メルカリなどから容易に入手できるので、予算などにより好みに合わせて選べばよいだろう。
ちなみに、昔はこんなに簡単に様々なインナーバッフルを入手することはできなかった。カーショップにオーダーするとメチャ高く、自分で合板を張り合わせ、削り出していた頃が懐かしい。ホント便利な世の中になったとつくづく思う。
話を戻そう。インナーバッフル入手の注意点として、バッフル材質がMDFの場合、素材特性として非常に吸湿性が高いので、防湿対策として塗装を必ずすること。無塗装品はそのまま装着すると腐ってボロボロになるのでご注意を。
また、コペンの場合はドアトリムとドア鉄板の隙間が狭いので、市販品はどれでも装着できると限らないので注意が必要だ。例えば、アルパインのKTX-Y161Bはインナーバッフルのドアトリム裏側のスピーカー円カラー部分をカットしても、スピーカーがトリム裏側に干渉するというレポートがあがっている。この辺りは慎重に選んだ方が良いだろう。
Enjoy!