ソニー(SONY)製カメラのホットシューと他社互換アダプターについてまとめておきたい。
まず、ホットシューの定義。これはカメラ本体に外付けフラッシュや外部ファインダーなどのアクセサリーを装着する部位でアクセサリーシューとも呼ばれる。
ソニー製のカメラで少しややこしいのは、ミノルタの歴史を引きずった「オートロック・アクセサリーシュー」という規格と最新の「マルチインターフェースシュー」という規格が併存していることだ。
例えば、α77やNEX-7と最新機種α7シリーズとはシュー規格が物理的に異なるので、ストロボの互換性はない。しかし、この問題を解決するに後述する「純正アダプター」を使うという手がある。
1、オートロック・アクセサリーシューとは?
汎用的なISO標準でない独自の形状をしたミノルタ式。ミノルタ/ソニーのαシリーズ一眼レフカメラα7700i(1987年)からソニーα77、NEX-7まで採用された。
2、マルチインターフェースシューとは?
2012年にα99が発売され、それと同時にアクセサリーシューの形状が、従来のミノルタ式のオートロックアクセサリーシューから、汎用的なISO標準形式のSONY式のマルチインターフェースシューに変更された。
3、純正アダプターとは?
オートロック・アクセサリーシュー⇔マルチインターフェースシューの規格差を吸収するアダプター。機材資産を活かすにあたっては救世主のような存在。
上の画像はα77、NEX-7用に私がヨドバシカメラで買った「ADP-AMA」。
オートロックアクセサリーシュー搭載カメラでマルチインターフェースシュー対応アクセサリーを使用するためのシューアダプターになる。
見た目はISO標準形状だが、奥に一列に並んで見える複数のピンがマルチインターフェースシューの特徴だ。
この逆パターンがADP-MAA。マルチインターフェースシュー搭載カメラでオートロックアクセサリーシュー対応アクセサリーを使用するためのシューアダプターになる。
ストロボの進化は殆んどないし、ストロボを使う頻度はごくわずかであれば、迷わず変換アダプターを使うのがよろしい。
4.番外編:純正以外のアダプター
シンクロコードを接続して、離れた位置でのストロボを発光したい、というニーズがある場合は、右側にあるような社外品のアダプターを買うとよい。ただし、ストロボはマニュアル操作になる。
5、まとめ
・SONY製カメラのホットシューには2種類の規格がある
・それぞれの規格の物理的な互換性を図るため、純正のアダプターが販売されている
・SONY製ストロボを持っているのであれば純正アダプターを使うのがコスパ的によい
・シンクロコードを使いたいといったニーズには社外製品のアダプターという手もある。ただし、ストロボ調光はマニュアルになる