2千円ちょいのFujian 35mm F1.7。「もの凄いクセが、逆に面白い絵になる」というのが新鮮。いつものレンズ感覚でフツーに撮ると駄作増産。ピント面以外はアウトフォーカスというレンズ特性を逆手にとって使う、というのがポイントのようだ。
あとレンズの癖を活かすのなら、NDフィルターは用意してた方がいいね。
ピント面以外、アウトフォーカスが強烈。これぞ Fujian 35mm F1.7 の世界。
背景タマボケのチェック。もっとグルグルすると思っていたので想定外。
ピントが合っていると思い込んでいるところがボケていると、人間の目には物体は小さい=ミニチュアとの錯覚に陥るそうだ。あら不思議、東京タワーがオモチャに見えちゃう。
日陰で、あえてアンダー気味で撮ると、レンズの癖が抑えられて重厚感ある絵が撮れちゃう。ちなみに測光はスポットにして撮影。
同じく日陰かつ近接撮影ではフツーのレンズで撮ったようだ。コッテリ色がのって、いい感じ。
逆に明るい光源の場所だと、背景(ボケ)がうるさく、ピントを合わせた菜の花が埋もれてしまう。
こういう薄暗いシチュエーションはいい味でる!まるで、海外旅行の一コマ。明るいレンズなので手持ち撮影でもブレない写真が撮れる。
まとめると、
・像面歪曲収差の大きな、つまりピント面の平面性が著しくずれているレンズなので特定の被写体を誇張するには最適
・パンフォーカスで撮りたい被写体には不向き。しかし、構図によってはトイフォト風に撮れる
・ボケがハイライトになっていると、うるさくて何を撮ったのかわからない駄作になる。逆にローキーだと主体を誇張できる
追加情報としてレンズに付属するマクロリング。これを付けると被写体にグッと近づいて撮影することもできる(つーか、近接撮影オンリーになる)。